美容室開業時に出資者がいたら出資を頼るか?金融機関から融資をうけるか?

開業時に、自己資金とは別に必要な費用を銀行や公庫から借入する方がほとんどかと思います。

中には自己資金をしっかり貯めていて、自己資金のみで開業される方もいらっしゃいますが(ホントにすごいと思います)極稀なケースかなと思っていますが、そんな方は今回の記事はスルーしていただいて大丈夫です(笑)

独立をお手伝いさせていただく過程で色々お話をしていると、

「○○さんが独立するなら、出資してあげるという方がいるんですが、千葉さんどう思いますか?」

とご相談があったりします。

考え方はもちろん人それぞれで、個人的な見解にはなってしまいますが、今回は出資について書いていこうと思っています。

 

融資ではなく、出資に頼る意味

先に結論から書いてしまうと、しっかりと準備をしてきて融資を受けられる状態にある方が出資を受けるメリットは、ボランティアレベルで貸してくれる以外ははっきり言ってメリットはない。

と思っています。

その状態にあるのであれば、公庫や銀行で融資を受けるでしょうけどw

なんとなく出資してもらったほうがメリットがありそうに感じてしまうみたいですね。

条件によっては出資に頼るのももちろん有りですが、しっかり考えてしっかり契約書を結んでおかないと、後々面倒な事になってしまうかもしれません。

 

なぜ出資をしてくれるのか?

まず、逆の立場になってここをしっかり考えてみて下さい。

その方はなぜ出資してもいいよ、と言ってくれているのか。

上記に書かせてもらったボランティアレベルの出資、例えば親御さん等の、ある時払いの催促なしみたいな、完全に自分を応援してくれるだけの出資であれば、際限なく借りちゃいたいところですよね。

金融機関から融資を受けるよりも、間違いなくメリットは大きいかと思います。

それと自己資金を合わせて、プラスで融資を受けるのもありですよね。

要は、下心がどの程度あるのか?ってところなんです。

親御さんから借りるのと同じレベルで出資をしてくれる方がいるのであれば、そこは出資者に頼ってもいいかと思ってます。

しかし、冷静に考えてそんな脚長おじさん、いますかね??

相手は大抵事業主や会社経営者だったりしませんか?そう、先方の立場から考えると、今回の出資はあくまで事業の一環だったりするんですよね。

私だったらどんなに仲が良くて気心が知れた関係でも、ポーンと何百万のお金は出せません。

よっぽどの大企業で、お金が余っちゃって仕方ないのなら別ですがw

私もよくお会いする方から怪しまれますが(見た目もあれなんでやむ無しですがw)しっかりとこちらのビジネスの話もさせていただいてます。

どこにメリットがあるのかしっかり話をさせていただかないと、信用もしていただけないのでw

 

話は逸れましたが、相手はなぜそんな話をしてきてくれるのか?そこははっきりさせておきたい所です。

人を疑うなんて、、、と思っている方がいるのであれば、ダマされないように気をつけてくださいね。としか言いようがありませんが。。。

 

出資の話が出たら確認したいこと

そうは言ってもありがたいお話ですよね。

条件次第では金融機関からの融資もなく独立出来るかもしれませんしね!

なので先に確認しておいたほうがいい事項を少しまとめておきます。

実際に話しが動き出す前に確認することで、後々のトラブルを未然に防ぐ事に繋がってきますからね。

ちょっと聞きにくいなぁなんて思うような相手なのであれば、そもそもが対等ではないので、その話は無かったことにして地道に開業をすることをオススメします。

 

MAXいくらまで貸してもらえるのか?

まず確認しないといけないのはこれですよね。

実際の所、いくらまで貸してもらえるのか?

ここが明確になっていないと動きたくても動けませんからね、どういった事業計画になるかは不明確でも、この金額は確認しておきましょう。

この金額次第で、もし金融機関からの融資も必要になってくるのであれば、出資金は自己資金と見なされないので注意が必要です。

ここに関しては以前、自己資金の評価という記事を書きましたが、第三者からの出資、借入は自己資金と判断してもらえず、まあ無いよりほんの少しマシというレベルなので、タンス預金と同じ扱いになってしまうので注意してくださいね。

条件として法人設立なんて話が上がってきたらこれまた注意が必要です。

資本金としての出資であれば、たしかに融資としての資金と認められるでしょう。

ただ、開業時の法人設立はメリットが無いだけでなくデメリットも多いですし、さらに出資者に会社の実権を気づかずに握られてしまっていたなんて洒落にならない事態が起こる事もありますので、安易な会社設立は絶対にやめてくださいね!

 

返済期間はどれくらいか?

そして返済期間を確認しましょう。

何年返済で先方は考えてくれているのか?

通常公庫での融資の場合、返済期間10年で融資を受けるケースが多いのですが、その方がどれくらいの返済期間で出資してくれるのか、大切なポイントですよね。

あまりにも期間が短い場合、月々の返済額が多くなってしまうので注意が必要です。

利息が仮になかったとしても、返済期間が極端に短いようであれば、経営に支障を来す可能性もあるので、月額がいくら位になるのか、返済シュミレーションをしっかり立てておきたい所ですよね。

金融機関の融資と同じくらいの機関で設定できるのであれば、検討の余地はありますよね。

 

利息はどれくらいか?

これも重要ですね、利息は何%なのか。

公庫や銀行はその機関によって金利も違うので、借入をしようとしていた金融機関の金利を確認して、その%と必ず比較しましょう。

返済期間は金融機関と同じで、金利は出資の方が高いのであれば、金融機関に借りたほうがメリットがありますよね?

金利の面で銀行や公庫よりもメリットがあるのであれば検討の余地ありですが、まだまだ確認しておきたいことがあります。

 

返済・利息以外にかかる費用はあるのか?

ここは結構大切なポイントです。

大抵の出資者はここをメインで考えていたりしますので。

多少ひねくれた考え方になってしまいますが、相手は事業主のケースが多いので、こちらより一枚も二枚も上手ですからね。

もちろん先方にとってのメリットも大事ですが、双方のではなくこちらのメリット・デメリットは何処なのかの判断が重要になってきます。

例えば売上の1%という破格の条件だとしても(通常のFC契約などは%がもっと高いです)計算してみて下さい。

100万の売上で1万、200万であれば2万になりますよね。

仮に金利は無しで、売上の1%のマージンが発生するのであれば、200万の売上で2万円、融資を受けた場合の金利と元金を足した金額より月々の費用は高くなってくる可能性大です。

知人からの出資ということで、借入としてのハードルは下がると思うのですが、銀行や公庫で借入ができる状態なのであれば、無理に出資に頼る必要はないような気がします。

そう考えると、出資の話は非常に有難く、メリットも多いように捉えられやすいのですが、そんなにメリットが無いと考えているのが私の本音です。

ただし、下記のような状態であれば話に乗っかっておきたい所でもありますよね。

あんまりいらっしゃらないかもしれませんが。

 

出資を頼らなければ出店できない状況

1つ事例をあげるとすれば、金融機関に相談に行き、融資を断られている状態の方は、借入出来ないので、ここに頼らざるをえないかもしれません。

金融機関と違って、その人と成りで判断してもらえるので(しっかりとした出資であれば契約書も交わしますし、事業計画書などで審査も必要になると思いますが)個人情報などは調べられないので、こちらは出資者を説得できればいいので、ハードルとしては低くなるかもしれません。

元々の関係性があるからこそ、そういった話になっている経緯もあるでしょうしね。

 

ところで話は変わりますが、住宅ローンを組んでいる方はいらっしゃいますか?

何処の銀行でも信金でも取り扱っていない金融機関はないですよね。

もちろんですがそれぞれ金利も違いますし、融資のハードルも違います。

一方では融資が受けられなかったのに、違う銀行では融資の審査が通ったなんて話は当たり前にある話です。

それぞれの審査基準を正確に把握しているわけではないのですが、1つの判断基準としては、金利が低いところは融資条件が厳しく、金利の高いところは融資条件が緩い傾向にあるようです。

考えてみれば当たり前ですよね。

それと同じとは言いませんが、うまい話、簡単に感じる話には裏があるかも?ってことです。

 

実際に出資で出店したオーナーの話

冒頭でも述べたように、金融機関からの融資ではなく、第三者からの出資を受けての独立開業には個人的にあまり賛成ではないんですが、なぜ賛成できないのか?

これには理由があって、以前お話したオーナーから実際にお聞きした事例を書かせていただきます。

そのオーナーは何年か前に独立をされたんですが、その際にお客様から出資のお話をいただき、その話に乗って開業されたそうです。

以前から独立の話はそのお客様とする機会があり、その時には出資してあげると約束があったそうです。

条件としては利息なしの返済だけというお話と認識されていたようですが、当時にどのようなやり取りがあったかは詳しくはわかりません。

数年後、返済を一括で支払い正式に自分のお店にとその出資者に申し出た所、双方の見解の違いが発生してしまったんです。

出資者いわく、いままで支払ってもらっていた金額は返済ではなく利息部分で、元金は一切減っていないということでした。

要するに、初めに出資してもらった金額を返す約束だったが、そのお金は数年経過しても一銭も減っていなかった上、結構な利息を支払っていたということです。

、、、これメチャクチャ怖くないですか??

返済して減っていっていると思っていた借入が一切減っていなかったという。。。

 

これはかなり怖い例ですが、実際にあった話です。

こうはならないでしょうが、出資者と事前にしっかりと話し合った上で、しっかりと契約書を締結する必要がありますよね。

親しい関係であればあるほど、そういったデリケートな話までしておかないと、あとになって関係性が悪くなってしまう事は容易に想像できますからね。

出資者にも必ずメリットがあるから出資の話を持ちかけてくるってことです。

親御さんから出資して貰う場合であれば、契約書なんかは必要ないでしょうけど、大金が絡んでくる話なのでしっかり話はしておかないと、家族の関係性に悪影響を与えてしまうかもしれませんので、くれぐれもご注意下さい。

 

経営者同士が共同出資で業務提携や別法人を創る

余談ですが、お互いが経営者で、別の事業や、基盤になる仕事の為に別法人を創る。

これはありだと思っています。

個の力より、集の力の方がメリットがある場合もあります。

法人を創るまで至らなくても業務提携のような関係であれば良い関係が築けるかもしれませんよね。

今現在、業界で流行っているオンラインサロンなどもその1つだと思っています。

例えば美容室の経営者同士が提携して、新たな形態のサロンを出店したり、求人や教育を充実させるための出資を集めて事業にしたり。

特に求人難と言われている現状がある中で、サロン同士が協力して求人に力を入れているケースも耳にします(簡単に考えてしまうと事故になってしまうかもしれないので注意してくださいね)

開業の段階ではまだまだ先の話になってしまうかもしれませんか、そういった意味での対等な出資には賛成だったりします。

 

まとめ

最後にまとめておくと、金融機関以外の出資者からの資金で開業する場合、必ず条件を先に確認しておくことがポイントになり、金融機関との比較の上で協力を仰ぐのか断るのかを判断して下さい。

また、契約書は必ず締結するようにして、内容が曖昧な状態での契約書へのサインや捺印はしないように注意して下さい。

出資して貰う場合、その出資者がサロン経営にどう関わってくるのか(金銭的にも業務的にも)必ずその条件のもとに契約がされるのか確認して下さい。

しつこいようですが、自分にとってどんなメリット・デメリットがあるのか、しっかりとした判断を心がけてくださいね!

色々な条件を把握した上で、それでもメリットが有ると思ったのであれば、出資の話に乗っかるのももちろん有りだと思っています。

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